雨音日和
長靴を履けば無敵のような気がしていた子供の頃
大人になった僕
こじゃれたスニーカーを汚すことを嫌がって 雨自体を嫌いになっていた
部屋にかかっている大音量の音楽をちょこっと消した
聞こえてくる雨音 心が驚く
柄にもなく読書がしたくなった
普段本を読まない僕
手に取ったのは文字が大きい ふりがな付きの 犬のお話
読み終わって見てみる 窓の外
自分の涙が 外の風景と同化する
外にも出てみたくなったけれど 今日は部屋の中で楽しみたい
泣きたいのなら泣けばいいさ
泣き止んだら 綺麗な雨上がりの空を見せておくれ
えらそうなことを心の中で言ってみる 何様だ
ゆったり ゆったり流れる その時間
不定期に心のリズムを直してくれる調律師